名高いテキスタイルの老舗バックハウゼンは、ウィーン工房の主要なメーカーのひとつで、すでに創業の1903年から、工房のデザイナーによる製品を世に送り出していました。バックハウゼン本社にあるウィーン工房博物館には、その歴史が紹介されています。創業以来バックハウゼンが収集してきた3500点 のテキスタイル・デザインも展示されています。デザイナーの多くは、ユーゲントシュティールとウィーン工房の活動に携わってきた芸術家です。ウィーン工房 のオリジナル・デザインによってバックハウゼンは今も、テキスタイルやカーペット、アクセサリーなどの独自コレクションを生産しています。
ウィーン工房とユーゲントシュティールのオリジナル・デザインによる高級照明器具を生産しているのがヴォカ・ランプス・ウィーンで す。旧市街のショールームでは、ウィーン工房のデザインを再現した高級照明器具が展示・販売されています。ヨーゼフ・ホフマンがブリュッセル・ストック レー邸のためデザインしたクリスタル・シャンデリア、オットー・ワーグナーの地下鉄駅舎照明具、アドルフ・ロースが紳士服の老舗クニーシェのためデザイン した照明具など。照明器具はすべて手作業で仕上げられ、一部は当時のオリジナル工具が用いられています。全製品にオリジナル・デザインの保証書が付いてい ます。
グラス製品とシャンデリアのメーカーとして知られるロブマイヤーは、すでに6代に及ぶ家族経営の老舗で、しかも1823年の創業以来、多くの芸術家によるデザイン製品生産を伝統としています。ウィーン工房との共同で生み出されたシリーズは、今もデザイン製品のクラシックとして生産されています。ヨーゼフ・ホフマンのデザインによるグラス「Bシリーズ」も、その一例です。
アウガルテン磁器工房でも、ヨーゼフ・ホフマンのデザイン製品が今も生産され、高い人気を集めています。1929年にホフマンがデザインした「メロン・シリーズ」は、優雅な凹凸をアクセントに白地面と釉薬面を幅広いストライプ状に配したコーヒーセットで、1929年以来生産されています。またティーセット「アトランティス」は、ヨーゼフ・ホフマンが1930年にデザインしたものです。

